婦人科 Gynecology
婦人科
症状別項目
低用量ピル(OC)外来
低用量ピルは、少量の女性ホルモンを含む内服薬で、避妊だけでなく、月経痛・月経不順・過多月経・PMSの改善、子宮内膜症の治療などに使用されます。
|診察の流れ
- 1.問診(既往歴・喫煙歴・血栓症リスクなどの確認)
- 2.血圧測定・体重測定
- 3.必要に応じて検査
|主な検査
- ・妊娠反応
- ・血液検査(肝機能・脂質など)
- ・子宮頸がん検診(未受診の方)
- ・超音波検査
※検査内容は年齢・症状・既往歴により異なります。
※多くの低容量ピルのご用意がありますので、患者様にマッチングしたものを相談しながら選定します。
|内服開始後
- ・初回は1か月後、その後は3〜6か月ごとの定期受診
- ・血圧・体調確認
- ・血液検査
|主な副作用
- ・吐き気・不正出血・乳房の張りなど(多くは数か月で軽減)
- ・まれに血栓症(強い頭痛・胸痛・ふくらはぎの痛みなどはすぐ受診)
※当院では、患者さまの体質や目的に合わせてお薬を選択します。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。

緊急避妊薬外来
緊急避妊外来では、避妊に失敗した場合や無防備な性交後に、妊娠を防ぐための対応を行います。
|診療内容
問診にて性交日時や月経周期を確認し、必要に応じて妊娠反応検査を行います。
|治療(薬剤)
主にレボノルゲストレル製剤(ノルレボなど)を使用し、性交後72時間以内の内服で高い避妊効果が期待されます。状況により、より長時間有効な薬剤(120時間以内対応)を提案する場合もあります。
|注意点
内服後に嘔吐した場合は再服用が必要になることがあります。また、100%の避妊を保証するものではないため、後日の妊娠確認をおすすめします。
早めの受診が重要ですので、心配な場合は速やかにご相談ください。

月経移動外来
月経移動外来では、旅行・試験・イベントなどに合わせて月経の時期を調整します。
主にホルモン剤(中用量ピル)を使用し、月経を早める・遅らせることが可能です。
初診時には、問診(既往歴・服薬歴・喫煙歴など)を行い、必要に応じて妊娠反応検査や血圧測定を実施します。安全に使用できるか確認したうえで処方します。
服用開始のタイミングが重要なため、月経予定日の1か月前頃までの受診をおすすめします。
副作用として、吐き気・不正出血などがみられる場合がありますが、多くは一時的です。
※自費診療となります。

生理不順
生理の周期がバラバラだったり、来ない月があったりする状態です。
|主な原因
- ・ホルモンの乱れ(ストレス、睡眠不足、ダイエットなど)
- ・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- ・甲状腺の病気
- ・急な体重増減・過度な運動
- ・思春期や更年期などの年齢による変化
|主な検査
- ・問診(周期・症状の確認)
- ・血液検査(ホルモン値)
- ・超音波検査(エコー)で卵巣や子宮の状態確認
- ※必要に応じて追加検査を行います。
|治療について
- 原因に合わせて治療します。
- ・生活習慣の見直し
- ・ホルモン療法(低用量ピルなど)
- ・排卵を促す治療
症状の改善と将来の妊娠を考えて治療を選びます。

生理痛・PMSの原因
|生理痛(月経困難症)
- ・プロスタグランジンという物質が多く出る
→子宮が強く収縮して痛みが出る - ・ホルモンバランスの影響
- ・病気が隠れている場合:子宮内膜症、子宮筋腫、腺筋症など
|PMS(月経前症候群)
- ・排卵後の女性ホルモンの急な変動
- ・ホルモン変化に対する体や脳の感受性
- ・ストレス・睡眠不足・生活習慣も影響
|主な検査
- ・問診(症状の内容・周期との関係)
- ・内診・超音波検査
→子宮や卵巣の病気がないか確認 - ・必要に応じて血液検査 / MRI(強い痛み・改善しない場合)
※PMSは検査で異常が出ないことも多く、症状の経過が診断のポイント
|主な治療
- [生理痛]
- ・鎮痛薬(NSAIDs)
- ・低用量ピル・ホルモン治療
- ・原因疾患があればその治療
- [PMS]
- ・低用量ピル
- ・漢方薬
- ・症状が強い場合
→抗うつ薬(SSRI)を使うことも - ・生活改善(睡眠・運動・ストレスケア)
|受診の目安
- ・痛みで学校・仕事がつらい
- ・年々ひどくなる
- ・鎮痛薬が効かない
- ・気分の落ち込み・イライラが強い
このような場合は、我慢せず婦人科相談がおすすめです。

PMS・PMDD外来
月経前に現れる心身の不調(イライラ、気分の落ち込み、頭痛、むくみなど)に対し、適切な評価と治療を行います。重症で日常生活に支障をきたす場合はPMDD(月経前不快気分障害)として対応します。
|検査・評価
問診や症状の経過(症状日記など)をもとに診断します。必要に応じてホルモン検査、甲状腺機能検査、貧血検査などを行い、他の疾患を除外します。
|治療
症状に応じて、低用量ピル、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、漢方薬のほか、生活習慣の見直し(睡眠・運動・食事)やストレスマネジメントを組み合わせて治療します。
つらい症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

おりもの異常
膣の中で細菌や真菌(カビ)などのバランスが崩れて炎症が起きる状態です。
|主な原因
- ・細菌性膣症:善玉菌(乳酸菌)が減る
- ・カンジダ膣炎:カビ(カンジダ)が増える
- ・トリコモナス膣炎:性交でうつる原虫
- ・抗生物質使用、ストレス、疲労、ホルモン変化 など
- ・萎縮性膣炎(老人性)
閉経後ホルモン不足によりおりもの分泌が減少し膣内に炎症を起こします。
|主な検査
- ・おりもの検査(顕微鏡・迅速検査)
- ・必要により 培養検査
- ※内診でおりものの状態も確認
|主な治療
- ・原因に合わせた膣錠・内服薬
- ・細菌性:抗菌薬
- ・カンジダ:抗真菌薬
- ・トリコモナス:内服薬(パートナー治療も必要)
- ・ホルモン剤や漢方
- ・かゆみ・違和感が強い場合は外用薬併用
「かゆい=カンジダ」とは限らないので、自己判断せず検査が大事です。
STD外来
性感染症(STD)は、主に性行為(性交・オーラルセックス・皮膚接触など)によって感染する病気の総称です。原因となるのは、細菌・ウイルス・原虫などさまざまで、代表的なものにクラミジア、淋菌、梅毒、性器ヘルペス、HPVなどがあります。
多くは自覚症状が乏しい、または軽いため気づかないこともありますが、放置すると不妊症や慢性炎症、他者への感染拡大につながる可能性があります。
検査は、尿検査、血液検査、分泌物(膣分泌物・尿道分泌物など)の検査で行い、症状や感染機会に応じて選択します。無症状でも定期的な検査が推奨されます。
治療は原因に応じて異なり、細菌感染には抗菌薬、ウイルス感染には抗ウイルス薬などを使用します。多くは適切な治療で改善しますが、パートナーと同時に治療することが重要です。
予防にはコンドームの使用や、定期的な検査が有効です。気になる症状や感染の可能性がある場合は、早めの受診をおすすめします。

子宮筋腫 / 子宮内膜症 / 卵巣腫瘍
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
|原因
- ・女性ホルモン(エストロゲン)の影響
- ・30〜40代に多い
- ・良性の腫瘍(がんではない)
|よくある症状
- ・月経量が多い
- ・生理痛
- ・貧血
- ・下腹部の圧迫感
|主な検査
- ・超音波検査(エコー)
- ・必要に応じてMRI
|主な治療
- ・経過観察(症状が軽い場合)
- ・薬物療法(ホルモン治療)
- ・手術(筋腫核出術・子宮全摘など)
子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)
|原因
- ・子宮内膜に似た組織が子宮の外で増える
- ・はっきりした原因は不明
- ・ホルモンの影響を受ける
|よくある症状
- ・強い生理痛
- ・排便痛・性交痛
- ・不妊
- ・生理以外の下腹部痛
|主な検査
- ・内診・超音波検査
- ・MRI
- ・確定診断は腹腔鏡手術
|主な治療
- ・鎮痛薬
- ・ホルモン療法(ピル・黄体ホルモンなど)
- ・手術(重症例)
卵巣腫瘍
卵巣にできる「しこり」の総称で、良性・境界悪性・悪性(卵巣がん)があります。
|原因
- ・はっきりした原因は不明なことが多い
- ・排卵を繰り返すこと
- ・ホルモンの影響
- ・遺伝(家族に卵巣がん・乳がんがある場合)
- ※多くは偶然見つかります。
|主な検査
- 1.内診・超音波検査
→腫瘍の大きさ・形・中身(水っぽい/固い)を確認 - 2.血液検査(腫瘍マーカー:CA125など)
→悪性の可能性の参考 - 3.CT・MRI
→悪性が疑われる場合に詳しく調べる
|主な治療
- ・経過観察
→小さく良性が疑われる場合 - ・ホルモン療法
→内膜症性嚢胞などの良性のものなら低容量ピルなどを内服することにより改善が期待できます。 - ・手術
→大きい、症状がある、悪性の疑いがある場合 - ・抗がん剤治療
→卵巣がんの場合に手術と併用
|受診の目安
- ・下腹部の張り・痛み
- ・生理不順
- ・急な腹痛(ねじれの可能性)
→早めに婦人科受診を

子宮脱
子宮を支えている筋肉や靭帯が弱くなり、子宮が下がってきて膣の外に出てしまう状態です。
|主な原因
- ・出産(特に経腟分娩・多産)
- ・加齢・閉経(女性ホルモン低下)
- ・腹圧がかかる生活
- ・便秘・重い物を持つ仕事
- ・慢性的な咳
- ・肥満
|主な検査
- ・内診(いきませて下がり具合を確認)
- ・必要により超音波検査
- ※基本は診察で診断できます。
|主な治療
- [軽症]
- ・骨盤底筋体操
- ・ペッサリー(リング)挿入
- [重症・日常生活に支障あり]
- ・手術治療
- ・子宮を温存する手術
- ・子宮摘出を含む手術
|受診の目安
- ・何か挟まっている感じ
- ・立つと違和感、横になると楽
- ・下着に触れるものがある感じ
こうした症状があれば、我慢せず婦人科受診が大切です。
膀胱炎外来
膀胱炎は、細菌が尿道から膀胱に侵入して炎症を起こす病気です。特に女性に多くみられます。
|主な原因
主に大腸菌などの細菌感染が原因です。疲労、ストレス、水分不足、排尿の我慢、性行為後などがきっかけとなることがあります。
|主な検査
尿検査で白血球や細菌の有無を確認します。必要に応じて尿培養検査を行い、原因菌や有効な抗菌薬を調べます。
|主な治療
抗菌薬の内服が基本です。あわせて水分をしっかり摂り、排尿を促すことが大切です。通常は数日で症状は改善しますが、症状が続く場合や繰り返す場合は追加の検査が必要です。

乳腺炎外来
授乳中に起こる乳房の痛み・腫れ・発赤・発熱などの症状に対応する外来です。乳腺炎の診断・治療を行い、症状の改善を目指します。
|主な症状
- ・乳房の痛みやしこり
- ・赤みや腫れ
- ・発熱、寒気
- ・授乳時の強い痛み
|診療内容
- ・医師 / 看護師による診察
- ・必要に応じた超音波検査
- ・乳房マッサージ ※自費診療
- ・抗菌薬などの処方
- ・授乳方法やセルフケアの指導
早期治療が大切です。症状がある場合はお早めにご相談ください。

更年期症候群
更年期(閉経前後の約45〜55歳頃)に、女性ホルモンの減少により、さまざまな体調不良があらわれることがあります。
|主な症状
ほてり・のぼせ、発汗、動悸、めまい、疲れやすさ、肩こり、頭痛、イライラ、不安感、不眠 など
|主な原因
加齢に伴う女性ホルモンの低下により、自律神経のバランスが乱れることが主な原因です。ストレスや生活環境も影響します。
|主な検査
問診を中心に、必要に応じて血液検査(ホルモン値・甲状腺機能など)を行い、他の病気が隠れていないか確認します。
|主な治療
症状に合わせて以下の治療を行います。
- ・生活習慣の見直し(睡眠・運動・食事)
- ・ホルモン補充療法(HRT)
- ・漢方薬
- ・必要に応じて内服治療(抗不安薬など)
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

骨粗鬆症
骨粗鬆症は、骨の量や質が低下し、骨折しやすくなる病気です。特に閉経後の女性や高齢の方に多くみられます。
|主な原因
加齢や女性ホルモン(エストロゲン)の低下が主な原因です。その他、カルシウム不足、運動不足、喫煙、過度の飲酒、ステロイド薬の使用なども影響します。
|主な検査
主に骨密度検査(DXA法)で骨の強さを測定します。必要に応じて血液検査やレントゲン検査を行い、骨代謝や骨折の有無を確認します。
|主な治療
食事(カルシウム・ビタミンDの摂取)や適度な運動を基本とし、必要に応じて薬物療法(骨吸収抑制薬や骨形成促進薬など)を行います。骨折予防のための生活指導も重要です。

女性の不調(不定愁訴など)
そのモヤモヤ感や違和感、「気のせい」で終わらせていませんか?
検査では異常がないのに続くモヤモヤ感。
実は、一般的な診療では見逃されやすい要因が隠れていることもあります。
当院では、HSV(ヘルペスウイルス)を含めた視点から、症状の背景を丁寧に評価し、必要に応じた検査・治療をご提案します。
「どこに行けばいいかわからない」方のための外来です。
|カウンセリング(女性スタッフ)+問診
✳自費診療
|検査 ✳保険診療(一部自費診療)
- ・ヘルペスウィルス抗原/抗体検査
- ・血液検査(心機能、肝機能、腎機能、甲状腺、ホルモンなど)
- ※必要に応じて感染症検査、超音波検査、心電図検査、がん検診なども行う事があります。
|治療 ✳保険診療(一部自費診療)
- ・抗ウイルス薬、抗生物質など
- ・漢方薬
- ・プラセンタ療法
- ・ホルモン療法 など
※事前予約必須となります。

漢方専門外来
漢方医学の効果で、健やかな毎日へ。
「検査では異常なしと言われたが、症状が続いている」
「副作用の少ない漢方薬を試してみたい」
そんなお悩みに、当院の漢方専門外来が寄り添います。
|得意な症状
- 冷え性、不眠、更年期障害、慢性疲労、胃腸虚弱など
|特徴
- 漢方処方は保険対応。一人ひとりの体質に合わせた個別処方
漢方薬は、月経トラブル、アレルギー、慢性的な胃腸不良、ストレスによる不調など、幅広いお悩みに効果を発揮します。当院ではエキス製剤(顆粒)を中心に、最適な処方をご提案いたします。
あなたの体が持つ「自然治癒力」を、漢方の力で引き出してみませんか?

その他
女性の体は、ライフステージごとのホルモンバランスの変化に大きく影響を受けます。当院では、病気としての診断がつかないような「なんとなくの不調」にも丁寧に耳を傾け、健やかな毎日を取り戻すお手伝いをいたします。
|主な相談内容(例)
- ・全身の症状:強い倦怠感、疲れが取れない、冷え、のぼせ、多汗
- ・精神的な症状:気分の落ち込み、イライラ、不安感、集中力の低下
- ・睡眠・頭部:不眠、眠りが浅い、頭痛、めまい
- ・女性特有の悩み:月経前後の不調(PMS)、更年期の症状
|当院のアプローチ
- 当院では西洋医学的な検査だけでなく、漢方治療などを取り入れ、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの診療を行っています。お話をじっくり伺うことで、生活習慣やストレスなど、隠れた原因を一緒に探っていきます。
|検査について
- 必要に応じて血液検査(ホルモン値の測定)や超音波検査などを行います。
✳完全予約制となりますので事前に電話もしくはWEBにてご予約の上ご来院下さい









